グッド・M-A-E。一度きりです。
この本との出会い
身内の部屋の大掃除を手伝った時にたまたま出てきた本です。
翻訳ものは自分から積極的に手にしないのですが、これも何かの出会いだと思って読んでみようと思ったのがきっかけです。
この小説を読み終えて
私が読んだのは文庫本で、上・中・下巻あります。
犯人の動機やその根拠を読んだ時、小説の中であってもはっきりと言い切ってしまうのはすごいなと思って衝撃を受けました。
犯人のとる行動には共感はできませんが、犯人が提議する問題に関しては頭の中でしょっちゅう考えてしまう時期がありました。
メタルにハマってデスメタルにまで手を広げて聴いていた多感な時期に、似たような問題提議やどうすれば解決するかを謳う歌を聞いたことがありました。
自分から探し求めた本ではなかったので正直あまり期待せずに読みはじめましたが、先述のような経験があったので、犯人の動機やその根拠を読んだ時に一気にこの作品に引き込まれ、この先どうなるのかとハラハラドキドキして読み進めました。
海外の実在する有名な美術作品や画家、建築、名所などに関する内容がふんだんに出てきます。それらに疎い私は文章を読んでも映像としてイメージができませんでした。
そこで、スマホをそばに置いて、小説に出てくる名称をグーグル先生で検索しながら読み進めました。
するととてもわかりやすく、物語の世界に入り込んで読み進めることができました。家のソファで座りながらにして、脳内で海外の観光名所を愛でる旅行気分も味わえました。
さらにはこれまで関心の薄かった分野の知識も知ることができて勉強になりました。
他の人のレビューを見ていると最後の終わり方に賛否両論あるみたいですが、人類に永遠に立ちはだかるであろう課題に立ち向かっている物語を考えると、私はとっても腑に落ちる終わり方でした。
話はどんでん返しに次ぐどんでん返しが起こるスリリングな内容で、ドキドキ・ビックリの連続です。そんな気持ちを味わい、楽しみながら知識も得られるなんて、なんと素晴らしい経験でしょう。
一石何鳥もの経験ができて、すっごく得した気分です。一つの物語(タイトル)で何度もどんでん返しを体感できるのがたまりません。最高。
偶然に出会った本ですが、読んで良かったと思える本です。この小説原作の映画をAmazonプライムで見つけたので、そちらの映画も観ました。映画はトム・ハンクス氏主演ですね。
この本の作家について無知だった私は、あの有名な『ダ・ヴィンチ・コード』の著者だということをこの本で知り、「おー、『ダ・ヴィンチ・コード』知ってるー!同じ著者なんやー。」となってびっくりしました。
でも、だいぶ前に流行った時には映画も小説も見ておらず、タイトルとなんとなくの内容しか知りませんでした。
『インフェルノ』が面白かったので、これを機に『ダ・ヴィンチ・コード』の小説を読んで、その後映画も観ようと思います。
ダン・ブラウン先生、どんでん返しを味あわせてくれてありがとうございます。
興味のある方は是非ともこの本を読んで、私と同じく「インフェルノ」的どんでん返しの体験者になってみてはいかがでしょうか。
いやー、どんでん返し小説って最高!
著者のダン・ブラウンさんについて
俳優みたいな見た目でかっこいい。
卒業生にたくさんの著名人がいる高等学校・大学を卒業しているそうです。知的レベルが高いんですね。カッコよくて頭がいいなんて羨ましい限りです。
生年月日:1964年6月22日
作品発表時の年齢:46歳になる年
まとめ
何回もどんでん返しを味わえる作品です。
芸術・歴史・建築・観光名所などの知識が小説を楽しみながら得られます。
ダン・ブラウンさんの生年月日:1964年6月22日
この作品の発表年:2013年
この作品発表時の年齢:46歳になる年
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