【どんでん返しを味わいました】六人の嘘つきな大学生[著者:浅倉秋成、出版社:角川書店]

どんでん返し小説

グッド・M-A-E。一度きりです。

この本との出会い

仕事を退職して以降、生活給を稼ぐための勉強や作業などで時間的な余裕がなくなったので読書の優先順位を下げざるを得なくなり、しばらく読書から遠ざかっていました。

しかし、読書を我慢していたものの、youtubeで「ほんタメ!」を見ていたことで、どんでん返しの小説を読みたい欲が沸々と上昇しまくっていました。「ほんタメ!」のMCの本紹介プレゼンが上手くて引き込まれてしまいます。

ちょうどそんな時です。

好きな女優の浜辺美波さん主演でこの本原作の映画が出るという情報を目にしたのがきっかけで、「あー!どんでん返し小説を読みたい!」と、欲求が爆発し、この本を読むに至りました。

私は、小説を読んで、その後に実写化映画・ドラマを観るという流れが好きなので、もう読まずにはいられなくなりました。

この小説を読み終えて

私はこの本で初めて浅倉秋成さんの作品を読みました。

この作品の発表年は2021年ですね。

発表されて話題になっていた頃に書店で目にしてはいました。読みたいという思いはありましたが、なかなか読む機会がありませんでした。

今回、ついにこの本を読むことができて幸せの限りです。

作中で何回もどんでん返しが発生します。

待ちに待ったどんでん返しを体験できて、嬉しくて心の中でニヤニヤしながら読んでいました。

一つの物語(タイトル)で何度もどんでん返しを体感できるのが、そごく得した気分になり、たまりません。最高!

文体がとても読み進めやすく、あっという間に読み終えました。

就職採用試験が主要なシチュエーションとして出てきます。私自身、前職で人事も担当していました。

受験者側・会社側双方の表向きの姿・裏の姿について、「そうそう、あるある!」「どっちもその気持ちわかるわー!」と共感できる内容が結構あったので、テンションアゲアゲで読んでいました。

十人十色、六人+αの登場人物にはそれぞれの色があり、人はいろんな悩みを持ちながらもそれぞれの生き方で生きているんだということを改めて感じさせてくれました。

後半は全ての伏線を気持ちよく一気に回収してくれる内容で、すっきりとした清々しい読了感で心が満たされました。

読んだ後に調べてみると単著では6作目の作品でした。

おやっ、ん!?6作目と六人の嘘つきな大学生で「6」繋がりになっています。

もしかして、後述しているとおり「伏線の狙撃手」と言われている浅倉秋成さんならではの何か意図したものなのでしょうか。

また、タイトルの「六人」が「6人」というアラビア数字ではなく、漢数字で表しているのにも何かしらの意図があるのでしょうか。いや、たぶんあるはずです。

浅倉先生、どんでん返しを味あわせてくれてありがとうございます。

いやー、どんでん返し小説って最高!

著者の浅倉秋成さんについて

高校時代に、同級生のお笑いコンビ レインボーのジャンボたかおさんとM-1甲子園に出たことがあるらしいです。

お笑いが好きなんですね。

伏線回収がすごくて「伏線の狙撃手」と呼ばれているらしいです。

気持ちがいい伏線回収が大好きな私としては、浅倉さんの作品を全部読んでみたいです。

年月日:1989年11月8日

この作品発表時の年齢:32歳になる年

           若くして人を魅了する作品を多く書けるなんてスゴイ!

まとめ

浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』を読んで、書きたくなったことを書きました。

主要な登場人物一人ひとりが印象的で、期待を裏切らず予想を裏切るどんでん返しと、怒涛の伏線回収は圧巻です。

興味のある方は是非ともこの本を読んで、私と同じく「六人の嘘つきな大学生」的どんでん返しの体験者になってみてはいかがでしょうか。

今度実写化される映画も楽しみです。

浅倉秋成さんの生年月日:1989年11月8日

この作品の発表年:2021年

この作品発表時の年齢:32歳になる年

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